「時差Biz」という税金の無駄遣い
最近、1歳半を過ぎたうちの息子がInnocenceな瞳でYouTubeを観ていると、突如として築地に移転しない都知事が死んだ目をして「ジサビズ開始！」と叫んでくる。
息子が悲しそうな顔してこちらを見てくるので「わかってるよ。5秒我慢な。」と言って、よちよち広告スキップをする私。「なんやねんジサビズって。っていうか税金使ってYouTubeで広告すんな。」と決して安くない税金を納めている私としては、そのジザメリだかマイブラだかよく分からないジサビズに腹が立った。
私はイキリ立ってしまった私の腹を治めるため、決して安くない私の労働力を使ってジサビズについて調べてみたところ、結果は次のようであった。
時差Bizとは、通勤ラッシュ回避のために通勤時間をずらす働き方改革のひとつです。
ほぉ。そうであったか。これはこれは失敬。これは素晴らしい取り組みであるよ。だってカレーが嫌いって人には会ったことがあるけど、満員電車が好きって人にはまだ会うたことがない。これはこれは素晴らしい。と、私はいたく感心した。
「で？この問題をいかにして改革いたしめるや？」とInnocenceな瞳で、東京都が決して安くない予算で作ったホームページを見るのだけれど、これが全く書いていない。サイトには
「朝5時に起きて早く出勤するのが、私のスタイルです。 時差出勤×31歳女性」
などと、狂気じみた文章がイケてる女性の写真と共に掲載されている。これはあれだ。「ミルクをノーファットに変更で♪」とかのたまうスタバにいるインスタ中毒女の思想だ。頭が痛い。
いくらでも無脂肪乳を飲んでもらうのは構わないのだが、税金を使ってそういうことをやってもらっては困る。私の決して高くない納税意欲がさらに減少してしまうからだ。
だいたい「満員電車が無くなったらいいなぁ」なんてのは半世紀以上前から語られてきたことで、この悪習を絶滅、根絶、破壊、滅殺するには「出社時刻を9時と定めている会社は悪なので、200％の特別法人税を課す。」くらいにしないとダメなのである。
そもそも改革とは"制度などを改め、変えること"である。
「満員電車ってなくなったらいいですよね？そう思いません？賛同してる企業募集します♪」のどこが改革なのか。
とりあえず東京都はこの取り組みで満員電車がどれくらい緩和されたのか。
すべからく報告すべし。以上。
